デザイン事務所ってどんなところ?実際に働いて分かったメリット・デメリットを紹介!

デザイナーとして働く

デザイナーとして働く第一歩として、就職先に「デザイン事務所」を選ぶ方は多いのではないでしょうか?

「デザイン事務所」と聞くと、オフィスも働いている人たちも仕事も全てがオシャレなイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか?

今回は実際にデザイン事務所に勤めた経験のある僕が、デザイン事務所のメリットとデメリットを紹介します!

おれ
おれ

現場を見て知った生の情報なので、この記事を読めばデザイン事務所の実態を知った上でこれから働く場所を選んでいただけると思います!

デザイン事務所とは?

デザイン事務所とは

さて、その前にそもそもデザイン事務所とは何か、ということから説明しましょう。

まず、デザイナーとしての働き方は大きく分けて2つ。
会社に勤めるか、フリーランスのように会社に属さず仕事をするかです。
今回は会社に勤める場合についての話です。
そしてデザイナーが働く会社は大きく分けて以下の2パターンがあります。

  1. 制作会社に入る
  2. インハウスデザイナーとして働く

「制作会社」というのはいわゆる“デザイン会社”のことで、企業などからデザインの依頼を受けて仕事をこなす、形態としては下請けの会社です。
たまに自社でサービスを開発する会社もありますが、基本的にデザインが専業になっている点が特徴です。

一方「インハウスデザイナー」はデザインが専業ではない一般企業のデザイン部署に勤務する形態です。
両者の違いについての詳しい解説はまた別の記事でまとめたいと思います。

さてその「制作会社」の中にもいろんな種類の会社があり、今回紹介する「デザイン事務所」もその中の一つです。

実はこの「デザイン事務所」という呼び方には明確な定義がないのですが、あえてこれを定義するならば「代表のデザイナー(社長)が独立して始めた会社」と行ったところでしょうか?
事務所によっては「〇〇デザイン事務所」と代表デザイナーの名前を社名に使っているところもあります。

デザイン事務所のデメリット

あえてデメリットから話すのは、(一般的に考えると)圧倒的にデメリットの方が大きいからです。
デザイン事務所に入ろうとしている方々に少しでも希望を持ってもらうために。
まずはその大きすぎるデメリットからお話し、その後でメリットをお話ししていこうと思います。

①とにかく激務

もはやこれこそが唯一にして最大のデメリットとも言えます。
基本的にデザイン業界はものすごく忙しいです。
デザインというものが、言ってしまえばゴールの見えない、そんな仕事だからです。

とりわけ規模の小さいデザイン事務所は少人数でかなりの数の案件をこなす必要があるため、ほとんどのデザイン事務所が夜遅くまで働いています。
終電ギリギリに帰るなんてことは日常茶飯事ですし、中には徹夜したり泊まり込みで仕事をこなしている事務所もあるそうです。

僕が務めていたデザイン事務所もかなり忙しく基本10:00から23:30まで仕事をしていました。
休憩は特にありません。
お昼と晩御飯を買いにコンビニに行く時だけ自由ですが、帰ってきたら仕事を進めながら食べます。
仕事が終わって家に着くともう夜中の1時。
布団に転がり込んで翌朝8:00に起きます。

それから休みの日に仕事をすることもしばしば
緊急の仕事が舞い込んできたり現場でトラブルがあったりすると現地にすっ飛んで行きます。
勤務時間も長いですが、やってる内容も超重いので脳みそが完全に疲弊します。

デザイン事務所に入る際はこういった過酷な環境であることを十分に理解し、覚悟をもって決断する必要があります。

②給料が安い

全ての会社がそうだとは言い切れませんが、一般的にデザイン事務所は給料が安いです。

一応デザイン事務所側の言い分も載せておきますが、デザインは個人のスキルによって成果が大きく異なるので基本給を一律で高く設定することが難しいのです。

もちろん、最初は安くても徐々に上がっていくのですが、デザイン業界全体の給料がそもそも安く、デザイン専業の事務所では自ずと給料は安くなってしまいます。

稀に、「デザインを教えてもらえて成長できるんだから、お金がもらえるだけありがたいと思え!」といった考え方のデザイン事務所もあります。

キノコくん
キノコくん

オレみたいに楽して稼ぎたい奴にゃ無理だねこりゃwww

スキル勝負の世界なので、素人に毛が生えたくらいのデザイナーが高い給料をもらうのはおかしい!というデザイン事務所側の意見も分からなくはないですが、とにかく給料は安いので覚悟しておきましょう。

③代表の権力が強い

大抵のデザイン事務所では代表(社長)の権力がすごく強くなります。

どの会社でも社長の力は強いものですが、デザイン事務所の場合はそれ以上に代表の力が強いことが多いです。

代表がノーと言えば全て却下されますし、代表の好みに合えば全ての案が通過します

トップの意見なので当然と言えば当然ですが、入ってみるとその独裁的な体制に不満を感じてしまうかもしれません。

代表がチーフデザイナーでそれ以外は全員アシスタント、のような考え方のデザイン事務所も多く、代表の考え方によって会社の色は大きく異なります。

デザイン事務所のメリット

基本オシャレ

はい、基本オシャレです。
僕が務めていたデザイン事務所は僕以外全員女性だったのですが、みんなオシャレでした。

服もオシャレだし、会話もなんだかクリエイティブでオシャレ。お昼に近所のオシャレなパン屋さんにオシャレな財布を持ってオシャレな会話をしながら行ったりもしました。

おまけにオフィスもめちゃオシャレ。来所したクライアントはみんな「オシャレ〜」っていいます。

オシャレな環境に身を置きたい人(はい、僕です。)にはぴったりだし、それが仕事のモチベーションにもつながります。

広い範囲のデザイン経験が詰める

 デザイン事務所は幅広いデザインを請け負うことが一般的です。

僕が入社したデザイン事務所も、メインはオフィスの内装設計でしたが、それ以外にもロゴやらWebやら印刷物やら、いろんなデザインを請け負っていました。

全てのデザイン事務所がこのような仕事の仕方をしているわけれはありませんが、多くの場合は特定の分野一本ではなくいくつかの分野のデザインを請け負っています。

また、社員が一人でデザインからディレクション、事務作業までこなすこともあり、デザイン以外にも様々なスキルと経験を得ることができます。
僕は今2社目でデザイナー兼ディレクターをやっていますが、これは最初に入ったデザイン事務所でディレクションの経験を積めたことが大きいです。

なんかカッコいい

「デザイン事務所」ってなんかカッコいいですよね、響きが
会社なのに“事務所”って呼ぶところも高ポインツです。

そして、ちょっとモテます。
合コン的な場面で場面で「都内のデザイン事務所に勤務しています。」って言うと、女子たちに「なんだかセンスありそうで素敵!」という印象を与えることができます。
「外資系コンサル勤務 年収は1000万です。」の方が3倍くらいモテそうな気がしますが、それとは違った魅力がありますよね。
…ね!そうですよね!!

そうじゃないと困ります。

おれ
おれ

ちなみに経験上、女の子が求めているのはおしゃれな職場とか「デザイン事務所」っていう響きじゃなくて、身長とユーモアと清潔感だよ!(この世の真理)

実際、自分の職業を名乗る時に自信が持てるっていうのはすごく大事です。
それだけで相手に与える印象も違いますし、何より自分の仕事に対するモチベーションが高まるのではないでしょうか?

まとめ

さて、今回は実際にデザイン事務所で働いていた小木が、自身の経験も交えながらその特徴を語ってみました。
最後にサクッとまとめます。

デザイン事務所で働くデメリット
・とにかく激務で帰りも遅い
・給料が安い
・代表の権力が強い

デザイン事務所で働くメリット
・基本的にオシャレ
・幅広いデザインの経験が積める
・なんかカッコイイ

こうやってみると、デメリットの方がはるかに大きいような気がしてきますね。

今回の記事は前職のデザイン事務所が嫌で圧倒的なスピードで退職した僕がまとめた内容なので、やはりデザイン事務所に対して否定的な意見の記事になってしまいました。

ですが、今僕がデザイナーとして一人前に活躍できているのは、確実に、前に勤めていたデザイン事務所でスキルや経験、考え方を徹底的に教え込まれたからです。

働いているときは超キツかったですが、あの経験なくして今の僕はありません。

最後に結論を述べると、僕自身はデザイン事務所で働くことについて肯定的な意見を持っています。
残業が続いたり給料が安かったりと悪い部分はたくさんありますが、そこでしか得られない経験は何物にも代え難いものです。

なので、これからデザイナーを目指す皆さんには、数年は続けられそうな労働条件の下で、デザイン事務所に入ってみることをオススメします。

ですが、一番大事なのは自分の心と体なので、それだけは傷つかないようにしっかりと守っていてほしいと思います。

以上、デザイン事務所をわずか半年で辞めた小木による、皆さんへの温かいメッセージでした。

キノコくん
キノコくん

コイツ、デザイン事務所辞めてたww
説得力無くてワロタww

コメント

タイトルとURLをコピーしました